平日9:00〜17:00
activity-report 活動報告
2023.11.22 2023.11.24

フロンティアすみだ塾(第18期)第7回「区内企業見学」を実施しました!

2023年10月28日(土)に、
フロンティアすみだ塾(第18期)第7回講義を開催しました。
今回の講義は区内企業見学です。

すみだ次世代経営研究協議会 副会長
15期生の株式会社ショコラティエ川路の川路がお送りいたします。

1社目は、
バキュームモールド工業株式会社へ

http://www.vmold.co.jp

講義して下さったのは
バキュームモールド工業株式会社の北澤正起社長。
北澤社長は17期生のOBです。

講義の冒頭、
「なんでも聞いてください。なんでも答えます!」
とおっしゃってくださった北澤社長。

会社の商品のこと、真空成形のことを知ってもらいたい。
工場は土日休みのため、今回の講義のために動画まで撮影してくださいました。

プラスチックのお弁当の箱や
カフェチェーン店などで使用されているストローなしのカップの蓋など、
真空成形といえば、バキュームモールドというくらい
業界シェア1位の会社です。

北澤社長は2021年に社長に就任され、
創業は北澤社長のお祖父様で、北澤社長は4代目です。

今期の現役生(18期生)はお祖父様が創業者という方が多くいらっしゃり、
北澤社長のお話は共感することも多かったようです。

現役生の講義レポートからは、
「支えられて社長になっている。」という北澤社長の言葉や
管理職と経営者とのコミュニケーションの方法
決断したことを行動で示していく姿勢
社長が嬉々として社員を語る姿に感銘を受けていました。

社長とは、会社の顔であり
従業員にとっては、この社長のもとで働いていて大丈夫なのかと常に見られています。
経営戦略や財務だけではなく、
自分が社長になった時に、一緒に働く社員に
どのような社長の姿を見せていくのか、
それを考えさせられる講義となったようです。

北澤社長の講義の後は、
枝松取締役より、30分の講義をしていただきました。

枝松取締役は現在、
人事を担当されており、
新人事制度構築の最中だそうです。

昨年のフロンティアすみだ塾の17期生の卒塾プレゼンの際にも、
北澤社長の経営戦略を聞くために枝松取締役はご来場くださり、
社長のプレゼン後、関塾頭から
北澤社長の話を聞いてどうでしたかと話を振られると、
「社長のやりたいことをサポートするだけです。
ですので、社長はやりたいことをやり続けてください」
とおっしゃいました。

この言葉に、来ていた多くのOBが
「うらやましいーーーー!」と思ったはずです。

この言葉が出てきた理由を
今回は、枝松取締役本人からお聞きすることができました。

”恩返しと恩送り”

枝松取締役がバキュームモールド工業(株)の経営陣に入ったきっかけは、
創業者の先代の一言だったそうです。

周りから「経営陣に入るのはまだ早いよ」の声があったけれど
「枝松なら大丈夫」と、
自分を信じて、期待して経営陣まで引き上げてくれた。
それが嬉しかった。とおっしゃっていました。

そして5年前、その先代から北澤社長が入社される時に
「頼む」と託された。

「この人を社長にするんだ」と決意されたそうです。

もちろん、北澤現社長の人柄と努力があっての今です。
ですが、色眼鏡をかけず「この人を社長にするんだ」と決意し、
相手を信じるということは、裏切られても傷ついても構わないということです。
知識や経験だけではなく、北澤社長にとって裏切れない人がいるということは、成長を加速させるものだったのではないかと、お話を聞いていて思いました。

「枝松取締役から見て、フロンティアすみだ塾に入塾してから
北澤社長に何か変化はありましたか?」

最後の質問で、
國分会長からこのような質問がありました。

当時、副会長だった國分会長から見た北澤社長は、
入塾当時と今とでは、全然イメージが違うそうです。

それは枝松取締役から見ても同じで、
3ヶ月で変化があったそうです。

”最初は、悩みながら迷いながら仕事をしていたけれど、
3ヶ月後に思考が変わってそれがなくなった。

社長とは週に1回面談をしており、
「努力で人間は変わるんだ」ということを間近で感じていました。”

北澤社長自身も、

”入塾前は、何か足りないなと思っていて、
入塾したら同期にスタートアップの方が多く、創業者のパワーが刺激的だった。
その中でも、「出来ない理由はない」
今まで、アドバイスをもらっても、それは自分の会社では出来ないと思っていたけれど
そうではなく、「どうすれば出来るのか」の思考になった
そして、「動いたら出来る」という達成感を知った。”

「どうすれば出来るのか」という思考は、実は自己啓発本にはよく出てくる言葉なんですよね。
でも、実際にそれを気づき、体験することで初めて身に付く思考だと思います。
本を読んでいるだけで、経営はうまくいきませんし、経営者は成長しません。

今までの行動範囲では出会わなかった人と出会ったからこその変化ですよね。

 

2社目は
株式会社浜野製作所に訪問し、
浜野社長より講義いただきました。

https://hamano-products.co.jp

講義会場は、Garage Sumida

墨田区の「新ものづくり創出拠点」で展開された会場は、
理想をそのまま形にしたような場所で
現役生のハートを鷲掴みにして講義がスタートしました。

講義は、(株)浜野製作所のこれまでのお話からスタート。

フロンティアすみだ塾卒塾生ならば、

お父様の仕事に対する誇りのお話
工場火災、ケトバシ、金岡さんの背中と言葉
取引先への毎日の訪問、短納期・単品
”あなたを便利屋として使うことはできない”
下半身付随の女の子の父親
”ありがとう”と言われる仕事とは

この上記の単語だけでウルウルくるのではないでしょうか。
波乱万丈の(株)浜野製作所ヒストリー。

この場でこのお話に触れるのはもったいないので、
ぜひ浜野社長の本を購入するか、浜野社長から直接聞いていただきたいです。
ハンドタオルでは足りませんので、バスタオルの準備を。笑

カンブリア宮殿やアンビリーバボーにも出演していらっしゃる浜野社長
(私は、浜野製作所の会社全体を使ったピタゴラスイッチの企画のテレビが面白かったです!)

浜野社長が今なお走り続けることができる理由など
浜野社長がお話くださる
過去・現在・未来の話は、

後継者となることをこの間決意した人、
入社してみたけれど、先が不安、何をすればいいのかわからない人
会社のステップアップを考えているけれどイメージがつかない人
など、どの現役生(18期生)にも多く共感する部分があったのではないでしょうか。

価値の源泉となる産業構造の変化→企業の事業構造の変化
大量生産から高付加価値へ

家賃や音の問題から東京で工場を稼働させることは大きな壁になります。
ですが、東京だからできること
次回の坂本先生の講義で作る、SWOT分析のWをSに変えたのが(株)浜野製作所です。

現役生の講義レポートからは、
「うらやましい!」という声や憧れの声が多くありました。
そして、そのあとの言葉に続くのが
「私もこんな会社も作りたい」でした。

目標達成にはイメージを明確にすることが不可欠です。
浜野社長とお会いすると、いつも自分自身の5年後、10年後、30年後がワクワクします。
新しい文化を創造することも社長が行う仕事の一つと思いました。

すみだ塾には「こんな社長になりたい!」と思えるOBOGばかりです。
今回の講義は、数字ではない”社長の人を惹きつける魅力”がテーマだったのではないでしょうか。

次回の講義は、自分自身の会社と徹底的に向き合う坂本先生の講義です!

墨田区内の後継者の皆様
「後継者」から「経営者」へ
一緒に学びませんか

面談・審査の上受講の可否をお伝えします
お問い合せはこちら