フロンティアすみだ塾(第19期)第11回講義「経営者の事例に学ぶⅡ」を実施しました!

2025年2月22日(土)に、フロンティアすみだ塾(第19期)の第11回講義を開催いたしました。
今回の活動報告も、すみだ次世代経営研究協議会 副会長 15期生の株式会社ショコラティエ川路の川路がお届けいたします。
今回の講師は、すみだ次世代経営研究協議会 会長であり12期生の株式会社和興 代表取締役社長 國分会長が、現役生の頃の合宿先で出会った株式会社下園薩男商店の下園社長にご依頼して実現したものです。お二人は鹿児島での合宿後も一緒にお仕事をされ、鹿児島に行くたびにお酒を飲みながら語り合い、お互いに切磋琢磨してこられたそうです。
今回の講義依頼では、講義時間が4時間あることを黙ってお願いしてしまったり、下園社長がサプライズでご用意されていた“ポーカーを使ったワークショップ”をうっかりネタバレしてしまったりと、お二人の仲の良さがうかがえるエピソードもとても印象的でした。 鹿児島県阿久根市に拠点を置く下園薩男商店は、イワシの丸干しを中心とする水産加工業を基盤としながらも、独自のブランディングや新しい事業への挑戦で大変注目を集めています。
講義では、地域の魅力を引き出すさまざまな工夫や、斜陽と言われる分野でも新しい価値を生み出すまでのプロセス、さらに自社ブランドづくりや、社員採用・組織づくりに関するお話など、とても幅広い内容を学ぶことができました。 特に、ポーカーを用いた“期待値と確率論”のワークショップでは、投資やリスクをどう考えるかを実際に体験することで、感覚的な部分だけでなく、数字や論理を踏まえてチャレンジする重要性を改めて感じさせられました。 参加者の皆さんからは、「ヒット商品を育てるにはトライ&エラーの繰り返しが欠かせないと改めて気づかされた」という声が多く寄せられています。たとえ同じ商品でも、売り場やパッケージ、ターゲットを変えるだけでまったく違う魅力を生み出せる事例は、とても衝撃的だったようです。
また、水産加工という厳しそうな業界でも、ブランドとしての世界観を細部まで作り上げることで新しい道が切り開かれている点も、大きな刺激になったとのことでした。さらに、ブランディングやペルソナ分析がここまで徹底されているのを目の当たりにし、自社名刺やホームページの見せ方を見直す良いきっかけになったというご意見もございました。
ポーカーで学んだ経営判断の考え方については、「投資やリスク管理の基準づくりと直結する」と捉えている方が多く、これまで感覚だけで走りがちだった部分を、期待値や数値をもとに見直す必要性を強く感じられたそうです。さらに、既存事業と新規事業をうまく住み分けながら人材を活かしていく組織づくりにも注目が集まり、「経営者自らが理念を発信し続けること」「社内カルチャーと挑戦を両立させること」の大切さを再確認された方が多かったようです。
全体としては、さまざまな観点から新しい取組に踏み出す後押しになる、とても充実した講義だったという感想が相次ぎました。 講義受講後のある現役生のレポートには、 「フロンティアOBや講師の皆さんも含めて根を張って経営されている方々から、できるだけ本音のお話を直接うかがうことが、自分を成長させる最も大切な経験だと痛感した一年だった」 という言葉があったのですが、私自身も同じ想いで今も行動を続けています。来年は修了生として、ぜひお越しください!これからもお互い励まし合いながら、新しい世界へ一歩ずつ進んでいきましょう!!!
次回はいよいよ閉講式です。 フロンティアすみだ塾現役生として過ごした約1年間の学びや想いが、未来の自分へのエールとして素敵なプレゼンにまとまることを期待しています!