平日9:00〜17:00
activity-report 活動報告
2024.11.26

フロンティアすみだ塾(第19期)第7回講義「区内企業見学」を実施しました!

2024年10月26日(土)に、
フロンティアすみだ塾(第19期)第7回講義を開催しました。
今回の講義は区内企業見学です。

今回の活動報告は、すみだ次世代経営研究協議会 事務局がお送りいたします。

1社目は、
吉田コスメワークス株式会社/吉田プラ工業株式会社へ。

https://www.yoshida-cw.co.jp

講義して下さったのは、
吉田コスメワークス株式会社/吉田プラ工業株式会社の吉田雄三社長。
吉田社長は、すみだ塾のOBではありませんが、
昨年度まで「すみだ次世代経営研究協議会」の委員を務めていただいており、土日はお休みにも関わらず、今回快くお引き受けいただきました。

講義会場としてお招きいただいたのは、プレゼンテーションルーム。
これまで70年以上にわたって自社で製造・開発されてきたカラフルな化粧品容器等が、壁一面に、宝石のように陳列されており、まるで美術館や博物館のよう。
化粧品等の仄かな甘い香りに包まれた癒しの空間で、講義がスタートしました。

講義は、会社紹介からスタート。

吉田コスメワークス株式会社/吉田プラ工業株式会社は、
「手にする世界の人々が愛着と幸福感を抱く化粧品パッケージ」をミッションに、1950年の設立以来、一貫してクライアントオリジナルデザインの化粧品容器の製造・販売を中心に、国内だけでなく海外にも広く事業を展開されています。

「YKフック」や「YKプリント」など、世界初の技術をいくつも創造し、
自社の存在価値を高め、他社との差別化を図られていったというお話は、
課題図書である「商品はつくるな、市場をつくれ」を彷彿とさせます。
製品の実物を手に取りながら、
真剣な眼差しで、何かを持ち帰ろうと、
隈なく観察している現役生の姿がとても印象的でした。


「プラスチックのYOSHIDA」の愛称のもと、
世界的な有名化粧品メーカーとも数多く業務提携されていると知り、
自社の価値を買ってくれる相手と取引を進めることが重要というお話からも、世界を相手に一歩も引かない、墨田区の中小企業の類まれなる技術力を実感しました。

海外での取引を意識し、早くからESG経営に積極的に取り組まれるなど、
会社経営において数多くの分岐点に立ちながらも、
揺るぎない信念に基づく経営判断を繰り返し行われてきたという吉田社長のお話は、海外に拠点を持つ受講生や、海外への販路拡大を検討中の受講生にとって、特に共感することも多かったようです。

現役生の講義レポートでは、
「国内外のニーズの違いや自社の強み、そして他社との差別化について学ばせて頂いた」
「日本クオリティを維持したまま戦うのか、価格の安い海外企業と戦う為クオリティを落として価格で戦うのか、自分の中での疑問が解消された」
など、吉田社長の経営姿勢から、多くの学びを獲得でき、
現役生にとっても、今日この日が一つの分岐点ともなり得る、
そんな、またとない機会になったのではないでしょうか。

2社目は、株式会社浜野製作所に訪問し、
浜野会長より講義いただきました。

https://hamano-products.co.jp

講義会場は、Garage Sumida。
墨田区の「新ものづくり創出拠点」で展開された会場は、
ものづくりという無骨なイメージからは掛け離れた、カフェと見まがうオシャレ空間。
参加者のハートをのっけから鷲掴みにして講義がスタートしました。

講義は、(株)浜野製作所のこれまでのお話からスタート。

お父様の仕事に対する誇りのお話、工場火災、ケトバシ、金岡さんの背中と言葉
取引先への毎日の訪問、短納期・単品
”あなたを便利屋として使うことはできない”

下半身付随の女の子の父親
”ありがとう”と言われる仕事とは・・・。
同じような年頃の娘を持つ自分も、気づいたら完全に涙腺が崩壊していました。

一町工場の事業承継から、日本を代表するものづくり企業へ。
浜野会長のエモーショナルなお話は、
後継者となることをこの間決意した人、
入社してみたけれど、先が不安、何をすればいいのかわからない人、
会社のステップアップを考えているけれどイメージがつかない人
など、どの現役生にも多く共感する部分があったのではないでしょうか。

現役生の講義レポートからは、
「異彩過ぎて話を聞いているうちに何の会社なのか分からなくなった」
「いったい何の会社なのと思ってしまう幅の広さ」など、
もはや理解の枠を超える会社経営に、驚きの声が上がるとともに、
浜野会長のお人柄も含め、
「私もこんな会社を作りたい」「こんな経営者に私もなりたい」
といった憧れの声ばかり。

経営者としてのあり方、そしてこれからの新しい中小企業のあり方、
一つの最適解を垣間見られた感覚であり、
講義が終わる頃には、長編小説を読み終えたかのような、
そんな不思議な清々しさと高揚感がありました。

当日は、新しく社長に就任された小林社長からもご挨拶があり、若くして事業承継された思いと決意も窺い知ることができ、大変貴重な機会となりました。

墨田を代表する2社の講義を受け、お二人の揺るぎない信念と圧倒的な熱量を目の当たりにでき、現役生、事務局ともに、良い刺激を頂戴することができました。

吉田社長、浜野会長、お忙しいところ本当にありがとうございました!

次回の講義は、自分自身の会社と徹底的に向き合う、坂本先生の2回目の講義です!

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