フロンティアすみだ塾(第20期)第5回講義「社会経済の実態と中小企業の対応戦略を学ぶ」を実施しました!
2025年9月20日(土)、フロンティアすみだ塾20期の第5回講義が、墨田区役所で開催されました。
今回の活動報告も、すみだ次世代経営研究協議会 会長、15期生・株式会社ショコラティエ川路の川路さとみがお届けします
今年も「藻谷節」が炸裂。OGとして参加させていただいた私も、毎年楽しみにしている講義のひとつです。講師は、株式会社日本総合研究所 主席研究員の藻谷浩介先生。社会経済の大きな潮流を俯瞰しながら、地域と中小企業のこれからを考える時間となりました。
藻谷先生の講義は、私自身にとって「この1年、自分がどんな情報に触れ、どう捉えてきたか?」を振り返る時間でもあります。毎年このタイミングで、思い込みや決めつけを一度リセットできる、そんな感覚があります。
前半の講義では、国や地域、そして私たちの暮らしが直面している構造変化について、多様な統計データや実例を交えて解説いただきました。
情報の「見せ方」や「切り取り方」によって、私たちの印象がいかに左右されているかを改めて痛感。「知っているつもり」「わかっているつもり」の危うさを、たくさんの“笑い”とともに実感した時間でした。

後半は、ある仮想の状況をもとに、自分の判断や行動をグループで共有し、意思決定のプロセスを振り返るワークを実施。
「誰と、どんな会話をしながら、どう選択していくのか」── 経営者として求められる視点が、随所にちりばめられたワークでした。
大きな声の人に流されそうになったり、気まずくて本音が言えなかったり……。でも経営者は、最終的に“判断の責任”を自分で引き受けなければならない立場。
だからこそ、傍観者ではなく、どんな場面でも「どうするか」を考え続ける姿勢が大切だと、あらためて気づかされました。

さらに、後半の交渉シミュレーションでは、各自が異なる立場を演じながら、交渉と合意形成に挑戦。
正解を目指すことよりも、「どう考えたか」「どう選択したか」「どんな対話があったか」といったプロセスにこそ学びがあり、 自分自身の価値観や行動のクセを知る、貴重な時間となりました。

懇親会では、恒例の藻谷先生による手相鑑定も行われ、和やかな雰囲気に包まれながら会が進みました。「何とか生きていけそう」というお墨付きをもらった方もいたとかいないとか……?笑
社会の構造が大きく揺らぐ今、過去の成功体験や常識にとらわれず、どう未来を描いていくのか。今回の講義は、そのヒントをたくさんいただけた時間でした。
次回は、いよいよ秋田合宿です!現地でどんな出会いや学びが待っているのか。今からとても楽しみです。